JJ(爺)の海外個人旅行記

英語力もスマホ術も不安な70歳超えの爺。それでも海外個人旅行は人生を楽しく、豊かにしてくれます。そんな実体験を綴っています。

インド:仏教遺跡「サールナート」と「インドの桜」

インド旅行は「大好き」か「大嫌い」の二つに分かれるとよく言われます。JJはどちらかというと「好き」な方です。

 

この国に関しては、過去ブログで「腹痛や下痢」また「寒くて寒くて」というマイナスイメージの記事を書いてきました。しかし、実際は、その混沌さ、人々のエネルギー、また宗教や生活様式の違い、歴史的遺跡にはものすごく興味があり、過去プライベートで二度訪問しました。今回は一度目に訪ねた時の状況を3~4回に渡って投稿予定です。

2010年冬、成田からデリーに飛び、そこから国内線でベナレスへ、更に寝台列車、車を乗り継いで、アグラ・ジャイプール・デリーまで帰るというルートです。

ベナレスはヒンズー教の聖地でガンジス川の沐浴・火葬で良く知られています。また、ここにある仏教遺跡「サールナート」は釈迦の4大聖地の一つです。

また、アグラにはタージマハルがあり、ジャイプールは別名ピンクシティと呼ばれ、インドではいずれも有名な観光地となっています。

 

当時、それほど深く考えずに、「ガンジス川とタージマハルは見ておきたいな」程度の想いで出かけました。しかし、結果的には、上記の様なルートを廻ったことで、良い意味で、インドの宗教について、その歴史等を考えざるを得ない旅となってしまいました。

 

当時まだ、良く判っていませんでしたが、爺となって初めて、訪問先とインド宗教について少し整理しました。宗教にあまり興味のない人(JJも実はそうなのですが・・・)も、サラッと斜め読みして頂けると嬉しいです。

 

インドの宗教

現在、インドの主要な宗教はヒンズー教(約80%)です。イスラム教(約14%)がそれに続き、仏教徒の割合は1%未満と言われています。

 

下図は、上記宗教の発展時期(仏教は衰退時期も含め)を示したものです。また、その下段には、今回の旅で訪れた主要観光地(遺跡・聖地等)の発展時期や建設時期を合わせて載せています。

 

インドは仏教発祥の地であり、ヒンズー教より以前に広まり、その遺跡も多くありますが、10世紀頃にヒンズー教やイスラム教に押されて衰退していきました。

最初に訪れた「サールナート」もその一つです。

インドにおける各宗教の展開時期

サールナート

ベナレスはヒンズー教の聖地であり、ガンジス川で沐浴や火葬が行われており、その場所の一つが「アッシーガード(アッシー沐浴場)」です。JJも次の日の早朝ここを訪れました。

 

今回、まず初めに訪れた仏教遺跡の「サールナート」も、この「アッシーガード」から近く、北へ約8km程度の位置にあります(下図参照)

「サールナート」は、インド政府が世界遺産登録を目指している暫定リストの一つですが、残念ながら2026年時点でまだ世界遺産として登録はされていません。

 

お釈迦様が生まれたのは、ルンビーニ(ネパール)という所で、ここ「サールナート」から北に約300km程度離れています。その後ブッタガヤ(インド)というやはり300km程度南東に位置する所で悟りを開かれ、その後、ここに来られて初めて5人の僧侶に説法されたのだそうです。初めて説法された地ということで、釈迦の4大聖地(生まれ⇒悟りを開き⇒説法し⇒亡くなられた地)の一つだそうです。

サールナート遺跡:正面に見えるのがダメーク・ストゥーパ

ただ、紀元前3世紀から5世紀頃に造られた建物や仏像は、その後イスラム教徒によって徹底的に破壊され、ほとんど残っていません。写真は「ダメーク・ストゥーパ」といい 破壊を免れた高さ約40mの威容を誇る巨大な仏塔です。

 

また、近年発掘された、あるいは修復された仏像が博物館にありました。しかし、首や腕が欠損した(イスラム教徒により壊された)仏像が多く、全体的に哀れです。

 

残念ながら、JJはそれほどの仏教信者ではなく、感動は今一歩でしたが、サールナート博物館で最も有名だと言われている仏像(下の写真、右側)だけは何故だか魅かれるものがありました。

特に穏やかな顔立ちやスッキリとした上半身は、どこか日本で見た事がある仏像と良く似ているなあ~と当時思っていました。

 

ブログを書くに際し、改めて調べてみると、それは奈良の中宮寺(法隆寺の東側にある寺)にある「菩薩半跏像」でした。

中宮寺の仏像とサールナートの仏像は、その仏教(仏像)伝来のルートも全く違いますが、なぜだかお互い心休まります。

 

インドの桜

この遺跡から帰る途中の道路脇には、まるで日本の桜のような花が咲いており「何という花?」とガイドさんに聞くと「カシアといってインドの桜です」と言われました。壊された多くの仏像をみて、少し気が沈んでいましたが、この華やかな花は、少し気持ちを明るくしてくれました。

インドの桜:カシアの木

熱海のヒマラヤ桜

余談ですが、ヒマラヤザクラは熱海(静岡県)にもあります。 薄いピンク色の花を咲かせ、日本の桜と非常によく似ています。例年11月後半から12月にかけて開花します。

インドの仏教遺跡(仏像)とインドの桜。インドでは仏教が生まれたのにも関わらず比較的短時間に衰退しました。桜もその開花期間が短く、なんだかそれぞれに儚さを感じます。また、たまたまだったとは思いますが、仏像と桜の取り合わせが日本と非常と良く似て身近に感じられました。そんなサールナートの想い出です。

 

最後まで読んで頂きありがとうございます。

ヒンズー教の聖地に関しては、次回に。

ではまた