メキシコのテオティワカン遺跡の「月のピラミッド」「太陽のピラミッド」を訪問した過去ブログで、ピラミッドと呼ばれる石やレンガでつくられた四角錐の建造物は、世界各国にあると書きました。
世界三大ピラミッドと言えば、エジプトのギザ砂漠にある3基のピラミッドを指すようですが、その他の国では、メキシコのテオティワカン遺跡にあるピラミッド、更にインドネシアの仏教遺跡である「ブロブドール」が規模大きく、これらのピラミッドに関して普遍性と地域性に関して、少し調べてみました。
残念ながらJJはエジプトには行ったことがありません。一方、メキシコとインドネシアに関しては見てきましたので、これらを比較してみたいと思ったことも、この記事を書く動機になりました。
各ピラミッドの感じ
まず、この三つがどんな感じなのか写真で見てみましょう。



メキシコとエジプトはピラミッド感がありますが、インドネシアは本当にピラミッドなの?というような感じです。下の写真にあるように、ミャンマーで多く見られる「パゴダ(仏塔)」を大型化したようなイメージですね。

写真では分かり難いかも知れませんが、形状はいずれも石やレンガで積み上げたられた四角錐です。ピラミッドの定義からすると間違いありません。
ただ、メキシコは頂上に登るための階段が設けられています。エジプトにはそれがありません。また、インドネシアは、ピラミッドの周りに回廊がついており、これも頂上まで登れる設計となっています。
世界には、変わり者が設計した三角錐のピラミッドもあって良そうな気がしますが、四角錐という普遍性は ①構造的に安定していること ②三角錐に比べ、内部空間や頂上部での儀式の面積が確保しやすいこと ③東西南北を正確に指し示すことができること 等があったのではないかと思われます。考えることは世界共通ということでしょうか。
各ピラミッドの建設地
ピラミッドの建設地に関しては、インドネシアのボロブドゥール遺跡だけが、緑に囲まれた台地にあるような感じを受けますが、どのピラミッドも建設当時は、人々の居住区と近い緑豊かな土地に建てられたようです。
各ピラミッドの建設地をプロットしてみたのが下図です。
エジプトとメキシコのピラミッドは北回帰線に近い緯度、インドネシアのそれは赤道近くに位置しています。

ピラミッドの建設目的は色々ですが、エジプトやメキシコのピラミッドに関しては、天文学と関連し、太陽や星の動きと連動した配置や構造となっているとも言われています。
北回帰線上にあると、夏至の日(6月21日頃)には、太陽が真東から昇り、真上を通り、真西に沈みます。正午には太陽が真上(天頂)を通過しますので、地面に立つと、影がほぼ消える現象が起こります。
ピラミッドの1面(例えば東面)が真東に向いて建設されていると、夏至の日には、そこから日が昇ってくる様に見え、正午には影も消えますので、こんな点も、何か儀式等を執り行うにあたっては象徴的な日として関連づけられたのかも知れません。
ただ、ここまで書いてメキシコの「太陽のピラミッド」では、夏至の日に太陽がピラミッドの正面に本当に沈むのか?と疑問に思い(その様に書いた旅行案内書もあり)調べてみましたが、実際は真西ではなく、やや北西方向を向いて建設されており、ピラミッドの正面に太陽が沈む日は、8月13日と4月30日で、これは、テオティワカンの設計者たちが暦や儀式の周期に合わせて都市全体の方位を調整した結果ではないかとのことでした。
過去ブログで「太陽のピラミッド」が真西に向いて建っている様な図を書いていますが、正確には、大通り(死者の道)を含めて、時計回りに15.25度回転しています。これに従い「太陽のピラミッド」の正面も真西でなく、やや北西方向を向いていることになります。
各ピラミッドのイメージ図
これらの形状を、イメージ図的に表現したのが下図です(生成AIに描いてもらいました)。左から、メキシコ、エジプト、インドネシアです。

今回はここまでとし、もう少し詳しい比較は、(その2)で
最後までお読みいただきありがとうございます。
ではまた。