マリア・イザベルとは誰?
2024年春にメキシコに行き、メキシコシティでは、シェラトン・マリア・イザベル・ホテル(https://www.marriott.com/ja/hotels/mexis-sheraton-mexico-city-maria-isabel-hotel/overview/)に3泊しました。

なぜ「マリア・イザベル」という女性の名前がついているのか? 旅行前から気にはなっていましたが、所詮スペイン統治時代の女王「イザベル2世(ブルボン朝)」の関係ではなかろうかと勝手に思っていました。しかしこうしてブログを書くにあたって改めて調べてみると全く違っていました。経緯は以下のようでした。
このホテルはもともと、ボリビアの実業家アントノール・パティーニョによって1962年に建てられ、彼はこのホテルに、亡き娘「マリア・イザベル・パティーニョ・デ・ゴールドスミス」の名前を冠したとのこと。
マリア・イザベルはイギリスの資産家と駆け落ちし、妊娠中に17歳で命を落としたと言われています。父親であるパティーニョ氏は、娘の思い出を永遠に残すために、メキシコシティにこのホテルを建て、その名を「マリア・イザベル」としたようです。
ホテルは後にメキシコのホテル王セサル・バルサに買収され、1969年にはシェラトン・ホテルズに売却されました。以降、「シェラトン・マリア・イザベル・ホテル」として現在の名称に至っているとのこと。
随分由緒あるホテルの様です。もし行く前に調べておけば、もっと、ホテルのロビーや建築様式、装飾等を注意深く眺めたかもしれませんが、残念ながら後の祭りです。
ホテルランクに惑わされないように
ホテルランクは、旅行会社や予約サイト、出版社などが独自に決めるようで、この星数を信じるかどうかは個人の判断です。
このホテルも、業者によって4☆~5☆とランクは分かれていました。JJが手配を依頼した(株)エス・ティー・ワールドでは「老舗高級ホテルで5☆」。一方、ある有名なホテル予約サイトには「4☆のビジネス向けホテル」とありました。
ただ、シェラトンだし、それなりに備品等は備え付けてあるだろうと思い込んでしまっていました。しかし、部屋に入ると、スリッパなし、歯ブラシなし、バスローブなし と日本のビジネスホテルでも供えられているような備品もありません。しかもWi-Fiは有料との事で愕然としました。
スリッパが備え付けられていないという話は良く聞きますが、この様な備品、流石に4☆~5☆ならあるだろうと思い込んでしまっていた自分も反省させられました。

また、部屋が狭く、スーツケースを開くスペースもありませんでした。客室の広さは、客室タイプによって異なるとは思いますが、それでも海外旅行者向けには、スイートルームでなくてもスーツケースを開く程度の面積は欲しいところです(ビックリだらけで、部屋の写真をとることもすっかり忘れていました)。
JJの勝手な記憶ですが、老舗ホテルでは設備は多少古くても、部屋面積はある程度確保されているものが多いと思っていましたが、ここはそうではありませんでした。当たり前の事かも知れませんが、事前にしっかりと調べておくことが必要ですね。
ホテル選定は目的を良く考えて

ホテルはメイン通りの「レフォルマ通り」に面しており、近くに独立記念塔もあり、地下鉄1号線を利用しての市内観光には便利と思われました。ホテルランクも4☆~5☆であり、レストランやコンビニも徒歩圏内に沢山あり、そんな理由でここを選びました。

ただ、利用予定の地下鉄はストップしており、この目論見は全く外れました。
しかし、ホテル前の通りは、バス1号線として、次々とバスがきて、国立人類学博物館やシウダテラ民芸品市場に行くには、地下鉄より便利でこれはラッキーでした。但し、バスに乗ることを想定しておらず、この顛末に関しては、「メキシコ:メキシコシティの路線バスに乗ってみた」に書いていますので、宜しければ、そちらも読んで下さい。
なお、ホテルでは、朝食も夕食も一切取りませんでした。夕食は近くのメキシコ料理店、ウルグアイ料理店、日本料理店と日々違う店に入りました。
朝食も、近くのコンビニで、サンドイッチ・ヨーグルト・飲み物等を調達しました。OPツアー(2件)の出発時刻がいずれも朝早く、ホテルでゆっくりと朝食を取る時間もなさそうなでしたので。一方、全くフリーの日は、ホテル近くの店で、ゆっくりブランチしました。従ってこのホテルの食事がどうだったのかは全く不明です。
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当方の下調べが不十分で、残念だった点を多く書いてきましたが、スタッフの方々の対応は素晴らしく、地下鉄ストップの状況確認や代替バス乗り場の案内等は丁寧に対応して頂き、感謝しています。
ホテルライフを楽しむというより、あるホテルを拠点として、あちこちで掛けるというのであれば、老舗高級ホテルでなくても、もっと設備や備品が整い、Wi-Fi無料な機能的なホテルでも、良いような気がしました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ではまた。