JJ(爺)の海外個人旅行記

英語力もスマホ術も不安な70歳超えの爺。それでも海外個人旅行は人生を楽しく、豊かにしてくれます。そんな実体験を綴っています。

ヨルダン:ペトラ遺跡からインディ・ジョーンズに飛んで、更に飛んで

ペトラ遺跡では、渓谷を覆う岩塊や凹地の砂の色合い、またその雄大さ、荒々しさに感激しました。ただここにある有名な構築物の「エル・ハズネ(宝物殿)」と「エド・ディル(修道院)」は、キリスト教と直接的な関係がないことは以前書きました。

 

しかし、これらの構築物がキリスト教と直接的な関係がなくとも、ペトラ遺跡やヨルダンを含めた周辺国は、ユダヤ教キリスト教と何らかの関りは勿論ありそうです。

 

ペトラ遺跡の山上から見下ろすあの岩の海、風に削られた渓谷の荒々しさは、まさに「聖書の時代にタイムスリップしたような」感覚を呼び起こします。

ペトラ遺跡:聖書の時代を呼び起こさせる渓谷

インディ・ジョーンズ

ところで、ペトラ遺跡の「エル・ハズネ(宝物殿)」は、映画インディ・ジョーンズの第3話に出てくる「聖杯」の在り処(神殿)として設定されています(もちろんこれは映画の中での話ですが)。

 

「聖杯」はキリストが最後の晩餐で用いた杯で、その後、十字架上のキリストの血を受けたとも伝えられています。ただ、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」の絵には聖杯は描かれていませんし、映画「ダ・ヴィンチ・コード」では、聖杯が何であるかは全く違い、▽に関わるものでした。

 

また、第1話「失われたアーク≪聖櫃≫」に出てくる「聖櫃」は、「十戒」が記された石板を収めた箱で、ユダヤ教に大いに関係があります。

 

インディ・ジョーンズで出てきた秘宝を少し整理すると下表の様になります。

インディジョーンズに出てきた秘宝

こうしてみるとやはり、第3話で出てくるヨルダンのペトラ遺跡は、映画のクライマックスで登場する「聖杯の神殿」として使用され、しかも、世界遺産にも登録されており、インディ・ジョーンズの聖地認知度としてはダントツの一位だと思われます。

 

ただ、今回はペトラ遺跡でなく、映画の中で秘宝と設定されている「聖櫃」と「聖杯」が、ヨルダンならびに周辺国とどのような関りがあったのだろうかと思いを巡らしてみました(かなり変なところに飛んでしまいましたが・・・)。

 

両秘宝はいつ頃の物?

これらの秘宝が本当に有ったのかどうかは少し横に置いておいて、一体いつ頃の物だったのか、だれと関わっていたのか等を整理したのが下図です。

 

聖櫃は紀元前13世紀頃の話でユダヤ教旧約聖書)と関りが深く、聖杯は1世紀頃の話でキリスト教との関りが深い秘宝です。同じ秘宝といえども経過時間的な重みはかなり違います。

各秘宝の年代と関りがある人物・出来事

 

聖櫃

まずは、紀元前の「聖櫃」から。旧約聖書では、モーゼが神から授かった「十戒」が記された石板を収めた箱として記述されており、ユダヤ教キリスト教の信仰対象とされています。

聖櫃:もちろん本物ではありません。AIに作成してもらったイメージ写真です

箱の長さは100~130cm、幅と高さともそれぞれ60~80cm程度。箱が地面に直接触れないよう下部四隅に脚が付けられ、持ち運びの際にも手が箱に触れないよう2本の棒が取り付けられ、これら全てが純金で覆われていたそうです。確かに、インディ・ジョーンズでもそんな形になっていた様な気がします。

 

映画では、この箱に精霊が宿り、超常的な力が備わっているという言い伝えのもと、これを探す冒険活劇となっています。

 

なお、作品名にある「アーク」とはプラズマの一種で、身近なところでは、雷や溶接機に使うアーク放電が有名で、この温度は10,000℃を超えます。この超常的な力が精霊に備わっており、映画の中ではこれを見た悪人の目が、高温で一種にしてとろけてなくなるところが、非常に衝撃的です。

 

この「聖櫃」に関し、当時、どこで作られ、どこに運ばれ、どこで所在不明となったかを整理すると、ザっと以下の通りです。

聖櫃はどこに運ばれた、どこで所在不明となったのか

紀元前13世紀頃、モーゼはイスラエル人を引き連れてエジプトを出ます。追手が迫り海に追い詰められますが、モーゼが手を差し伸べると、忽然と海が割れてイスラエル人は難なくそこを通過できます。

 

その後、モーゼはシナイ山にこもり、そこで神より十戒を授かります。これを収めた箱「聖櫃」もこの頃には出来ていたと思われ、約40年をかけてやっと約束の地カナンにたどり着きます。ただし、モーゼはカナンの地を目前にして亡くなりました。

 

その後「聖櫃」は、信仰の対象として鄭重に取り扱われていたようですが、紀元前586年のバビロン捕囚時頃に、所在が分からなくなり「失われた聖櫃」と呼ばれるようになったようです。インディ・ジョーンズでは、この「失われた聖櫃」がエジプトの遺跡の中に隠されていたという話となっています。

 

当時のシナイ山からカナンまでの移動ルートがどうだったかの記録はもちろんありませんが、ヨルダン川の東側(現在のヨルダン)を南から北へ進み、最後に川を渡ってカナンに入ったというのが聖書的にも地理的にも最も整合性のある説の様です。ペトラの玄関口となる町の名前に「モーセの谷」と呼ばれていることもあるようですので。

飛行機から見えたヨルダンの地

飛んで飛んで

今回、ペトラ遺跡からインディ・ジョーンズに飛んで、更に、そのストーリー中の秘宝「聖櫃」に飛んで、話もあちこちと飛んでしまいました。

 

ただ、この飛び方は、ペトラ遺跡の山上から見下ろした荒々しい渓谷、岩塊、風に削られた岩砂漠の情景が、JJの頭を「聖書の時代」にタイムスリップさせ、それに呼び起こされた結果だった様な気もします。

 

モーゼが導いたイスラエル人もまた「聖櫃」も、このような岩塊や岩砂漠の荒野を越えていったのかなあ~ そんなことをも考えながら、ブログ作成の時間があっという間に過ぎていってしまいました。

 

長くなりましたので、「聖杯」に関しては、(その2)で。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

ではまた。